閲覧注意  限りなく腐女子向けです。
デカパン×ダヨーンです。



ここは、東京都赤塚区の裏通り。
先日ここにオシャレなパン屋さんがオープンしました。
お店の名前は『はだかの王様』。
ちょっと中を覗いてみましょう。

「ダヨ〜〜〜ン。」
「ホエホエ〜〜〜。」

・・・バタン。
口が顔から横に金槌のようにはみ出した髭のおじさんと、大きなトランクス一枚しか履いていないハゲ気味のおじさんがいましたね。
そうなんです。
ここはダヨーンとデカパンのお店なんです。
実はとっても仲良しの二人が始めたパン屋さん。
ご近所で評判になるかな?


「ほえほえ。」
「だよーん。」
デカパンとダヨーンは新作のパンについてアイデアを出し合っています。
季節の果実?さっくりとした食感?ビターテイスト?
いえいえ、そんなレベルじゃありません。
デカパンが博士業(※作った薬物を売った)で稼いだお金でパン屋をオープンしたのは良い物の、肝心のパンが全くないのです。
こんな状態じゃお客さんも来てくれるわけがありません。
「ホエホエ。」
「ダヨーン。ダヨーン。」
デカパンはまずはコッペパンが必要だと言っていますが、ダヨーンはクリームパンが必要だと言っています。
そもそもパンが一つもないのですから、どちらも必要なのですが、二人の頭にはそんな考えなんてありません。
「ダヨーン。」
コッペパンなんて今どきどこのパン屋でもおいてないというダヨーン。
そんなダヨーンに対して、デカパンは目を光らせます。
「ホエ。ホエホエー!」
デカパンは自分の履いている大きなパンツの中に両手を入れると、太くて大きくて温かいコッペパンを取り出しました。そしてそれをダヨーンの口の中に押し込みます。
大きなコッペパンは横向きに押し込まれるとダヨーンの口幅とぴったり。
ダヨーンは一噛みしただけで、パンを食べてしまいました。
「ダヨーン!」
そしてその味に両の眼は潤みます。ああ、美味しい。ほのかな温かさ、ほのかな甘み、そして固くも柔らかくもないその食感。ダヨーンの頬はみるみる桜色に染まっていきます。
そんなダヨーンを見つめるデカパン。幸せそうなダヨーンを見ていて、デカパンもなんだか幸せそうです。
ああ、もうデカパンも我慢できないみたい。
パンを飲み込んでホッと一息ついているダヨーンの口の中に手を突っ込みます。
ダヨーンの口の中は異空間。中ではとある民族が集落をつくっているという噂もあります。デカパンの手がダヨーンの喉の奥、何かを掴んでひっぱり出しました。
そこに捕まれていたのは丸々とした美味しそうなパン。
デカパンが強く掴むものだから、その端からはドロリとした黄金色の乳液状のものがあふれ出しています。
そう、それは紛れもなくクリームパン。
ダヨーンも自分の主張するクリームパンを作って、口の中に隠していたんですね。
さすが仲良しのデカパン。そんなことはすっかりお見通しです。
濃厚で垂れそうなクリームを舌で舐めとるデカパン。
「ホエ〜!」
デカパンの瞳もキラキラと輝きだします。甘く濃厚なそのクリーム。クリームだけでも幸せの境地へトリップさせてくれます。しかしこれはクリームパン。パンと一緒に食べてこそのクリームパンです。
「ダヨーン。」
デカパンはダヨーンに勧められるままに、大きな口(ダヨーンに比べるととっても小さな口)でクリームパンをかじります。その瞬間、私たちは背景が黒くなりデカパンの視線が鋭くなったような幻想を抱きます。そこからはかじるなんてものではありません。デカパンはダヨーンのクリームパンにかぶりつき、噛みちぎり、蹂躙していきます。
ダヨーンが何か声を上げていますが、そんなものは聞こえません。一口ごとにあふれ出るクリームで口の周りをべとべとにしながら、あっという間に平らげてしまいました。
「ほえほえ〜。」
「ダヨーン。」
いっぱい食べて満足そうなデカパン。一方ダヨーンは何が起こったか分からないような状態です。しかし幸せそうな表情を浮かべるデカパンの口元にべたつくクリームを見て、だんだんと事態が飲み込めてきました。大切なパンを食べられた恨みがダヨーンの中で膨れ上がります。すっくと立ちあがると幸せそうなデカパンのお腹を思いっきり殴りつけました。
「ホエー!」
ふっとぶデカパン。しかし、パンを吐き出す様子はありません。ダヨーンはそのままデカパンに迫ると。
「ダ、ヨーン!」
その大きな口をブラックホールのようにさせ、周辺の全てのものを吸い込み始めました。パンを載せるトレイ、POPを付けるケース、レジスターなどどんどん吸い込まれていきます。そしてそのまま。
「ホエホエ〜〜〜〜〜〜〜。」
デカパンまでも吸い込んでしまったのでした。

ピチョン。ピチョン。
何かが頬を伝う感覚に目を覚ますデカパン。どうやら気を失っていたようです。
ここはどこでしょう。
何やら湿っぽくて、床も壁も柔らかく弾力があります。
そして時折、天井から何かが滴ってきます。
デカパンは立ち上がると、真っすぐと前に向かって歩き始めました。
2分ほど歩いたでしょうか。
遠くに開けた空間を見つけます。
そこは何かの工場のようです。
せわしなく動く機械たち。その合間を白いコック帽にエプロンという姿の人々が走り回っています。その顔は見覚えがあります。口が顔から横に金槌のようにはみ出した顔。それは彼の親友の顔とそっくりです。
「ホエー。」
走って近づいていくと、そのうちの一人の女の子が足を止めました。
「ダヨオン。ダヨオン。」
「ホエホエ。」
どうやら彼女たちはここでパンを作っているようです。
「ダヨオン。」
その女の子はさっと焼き立てのパンをデカパンに差し出しました。
それはデカパンがダヨーンから奪ったあのクリームパン。
「ホエー!」
そうだ!思い出した!
デカパンはダヨーンに飲み込まれたのを思い出しました。
ダヨーンは自分の体内でクリームパンを作っていたんですね。
デカパンはここから出る方法を彼女に尋ねました。
「ホエホエ。」
「ダヨオン。」
彼女が言うには、ダヨーンが満足できるものを作れば、ダヨーンの口から出られるということでした。
その言葉にデカパンは閃きます。
そうだ、自分の得意なコッペパンを作ろう。
「ホエー。」
彼女に協力を要請すると、彼女は逡巡もなく快諾してくれました。
「ダ・ヨオ〜〜〜ン。」
早速工場の人間に声をかけます。
リーダーだったのでしょうか。彼の声にみんなすぐさまに動き始めます。
パン生地の割合を変え、こね方を変え、形を変え、温度も変えて焼き上げます。
デカパンの指示通りに作り上げられるコッペパン。
早速コッペパンが仕上がりました。
「ホエホエ。」
デカパンは満面の笑みで彼女達にそのパンを勧めます。
「ダヨオン。」
大きな口で一気に食べる彼女達。
しかし。
「ダヨオン・・・。」
その表情は芳しくありません。
「ホエ!?ホエホエ!」
「ダヨオン。ダヨオン。」
「ホエホエ!」
デカパンもそのパンを食べてみますが。確かに。なんだか自分の作るパンとは味が違います。こんなの、とてもじゃないけど看板商品にはできません。
考えるデカパン。自分で作ったコッペパンとは何が違うのか。
ふと思い当たりました。
デカパンは焼き立てのパンをいつも自分のパンツの中に入れて持ち運んでから食べます。
その熟成がこのコッペパンには足りていないのではないか。
デカパンは自分のパンツのゴムに手をかけると、大きく開きました。
ダヨン、と親友に似た女の子が顔を赤らめます。
「ホエホエー。」
デカパンの言葉に信じられないというような表情をする彼女。
「ホエホエ。」
心配いらないよという彼の優しい表情に決意を固め、彼女は行動を起こします。
出来立てのあつあつのコッペパンを、そのままデカパンのパンツの中に落とします。
「ホエホエ〜〜〜。」
あつあつのコッペパンがデカパンのパンツの中で急速に熟成されていきます。
天に昇るような表情のデカパン。口の端からは白い涎が垂れています。
ふぅ、と息を吐き、デカパンはパンツからコッペパンを取り出しました。
「ホエホエ。」
ニコニコとデカパンはパンツの中から出したコッペパンを彼女に差し出します。
デカパンのパンツにパンを落とした時以上のためらいを見せながらも、彼女はコッペパンを口に運びました。
それは彼女の口の幅にもぴったり。
一噛みした瞬間、彼女の瞳が輝きました。
「ダヨオオオオオオオン!」
おいしい!こんなおいしいパンはクリームパン以外では初めてだわ!クリームパンに並ぶとも劣らないこの甘さ!心震わすこの芳醇な香り。
彼女が震えている間にもデカパンは次々とパンツで熟成を続け、他のメンバーにも配っていきました。
全員がパンを食べると満場一致の拍手喝采が起きました。
「ホエー?」
デカパンはこれをどうやってダヨーンに食べさせればいいか聞いてみました。
方法は簡単。
パンを地面に落とすだけで良いようです。
「ホエホエ。」
デカパンは彼女達にお礼を言うと、自慢のコッペパンをパンツから取り出して、地面に落としました。
するとコッペパンは見る見ると地面に溶け込んでいきます。
そして。
「ョーン。」
声が聞こえてきたかと思うと、
「ダヨーン!」
その声の波にさらわれてデカパンは元居た方向へと吹き飛ばされたのでした。

唇に柔らかな感触が。
温かく、弾力のあるそれは、まるで、クリームパンのよう。
甘く、とろける様に、脳みそを溶かしていく。
そして思い切り空気を送り込まれ。
プーッ!とお腹をふくらますほどの空気を送り込まれ、むせかえりながらデカパンは飛び起きました。
キョロキョロとあたりを見渡すとそこは二人のパン屋さん、はだかの王様です。
そしてデカパンが起きた勢いで吹き飛ばされたのか、親友のダヨーンが床に転がっています。
「ホエホエ〜。」
「ダヨーン。」
ダヨーンも無事なようです。何事もなかったかのように起き上がります。
「ダヨーン、ダヨーン。」
吸い込んでしまったことを謝るダヨーン。しかしそのおかげで自分のコッペパンの秘密が分かったデカパンはダヨーンを許してあげました。
それから二人は協力していくつものパンの製作に取り掛かりました。
おかげで二人のパン屋さんは徐々に繁盛していきます。
東京都赤塚区にお越しの際は、ぜひとも寄ってみてくださいね。
最後にいくつか看板メニューを紹介しておきましょう。

「カツサンド」
ヨーグルトの上にたまった水分やチーズを作るときに残る液体、ホエー液。このホエー液を与えられた豚をホエー豚といいます。ホエー豚を使ったカツは口当たりがよく、とてもジューシーです。サンドするパンはデカパンの担当です。まず乳白濁色のホエー液をデカパンに大量に飲ませます。口からだけだと足りないので、鼻やお尻の穴などありとあらゆる穴から取り込ませます。そうして丸々と膨らんだデカパンのパンツの中に焼きあがった食パンを入れ熟成させます。そうすることで、ホエー豚と相性の良いパンが出来上がります。

「コッペパン」
秘伝の割合でこねた材料を焼き上げ、最後にデカパンのパンツの中でパンを熟成させると完成です。ほのかな甘さと絶妙な太さには咥えたいファンが絶えません。

「クリームパン」
 デカパンとダヨーンの作り出す濃厚なクリームを中にいっぱい詰め込んだパン。甘くておいしいよ。